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遺品整理をしていたら、ネックレスや指輪、ブローチがたくさん入った箱が出てきた。どれが金で、どれが値段の付かない物なのか、見ただけでは分からないですよね。
結論から言うと、遺品のアクセサリーを買取に出す前に、残す物を決めてから、刻印を目安に「金・プラチナ」「銀」「メッキかもしれない物」「分からない物」に分けておくと進めやすくなります。売るのは家族で決めた物だけにして、品物ごとの金額を聞いてから決めれば大丈夫です。
この記事では、遺品のアクセサリーの仕分け方と、金のネックレスの値段の決まり方、壊れた物の見てもらい方までをお話しします。
母の遺品のアクセサリーが箱いっぱいにあります。どれが高いのか、さっぱり分かりません。
見た目だけで分けるのは難しいですよね。まずは刻印を見ながら、ざっくり4つの山に分けてみましょう。値段のことは、その後で考えれば大丈夫です。
遺品のアクセサリーにはどんな種類がある?
遺品のアクセサリーは、素材で値段の付き方が変わります。まずは金・プラチナ・銀・メッキ・宝石付き・分からない物に分けて考えてみましょう。
遺品ジュエリーと一口に言っても、中身はさまざまです。高価な金のネックレスと、普段使いのアクセサリーが同じ箱に入っていることもよくあります。
素材の手がかりになるのが、留め具や裏側に入った小さな刻印です。
| 種類 | 刻印の例 | 値段の付き方 |
|---|---|---|
| 金 | K24・K18・K14・K10・750 | 金の品位と重さが土台 |
| プラチナ | Pt1000・Pt950・Pt900・Pt850 | プラチナの品位と重さが土台 |
| 銀 | SV925・SV1000 | 銀の品位と重さが土台 |
| 金メッキ・金張り | GP・HGE・GF | 金の量がわずかで、金としての値段は付きにくい |
| 宝石付き | 地金の刻印に加え、石が付いている | 地金に加え、石の評価は店ごとに違う |
| 素材が分からない物 | 刻印がない・読めない | 店で成分を測ってもらうと分かる |
金はK18なら1000分の750、つまり金が75%という意味です。銀のSV925は、造幣局の説明では銀の品位が1000分の925とされています。
『刻印が無いから、きっと値段は付かない』と思って処分してしまうのは、もったいないことも。おたからやの公式サイトでは、刻印がない金でも蛍光X線分析装置などで含有量を測って査定すると案内されています。
田中貴金属工業が2026年10月20日17:00に公表した銀の店頭買取価格は1gあたり304.15円(税込)でした(記事執筆日時点の参考値)。金の1gあたり22,773円と比べると、同じ重さでも金額は大きく違います。
白っぽいアクセサリーはプラチナ?ホワイトゴールド?
銀色に見えるネックレスや指輪は、プラチナ・ホワイトゴールド・銀のどれかであることが多いです。見た目はよく似ているので、刻印で見分けるのが確実なんです。
造幣局の説明では、ホワイトゴールドを日本語に直訳すると「白金」になるものの、本来の白金はプラチナのことで、ホワイトゴールドとはまったく異なるものとされています。「K18WG」のような刻印ならホワイトゴールド、つまり金の仲間です。
プラチナなら「Pt900」「Pt850」のような刻印が入っています。例えばPt900で5gのネックレスなら、RE:TANAKAのPt900 6,595円×5g=32,975円が計算上の目安です(2026年10月20日17:00発表・税込・記事執筆日時点の参考値)。
真珠や素材の分からないアクセサリーは?
真珠のネックレスや、ガラスの石が付いたブローチなども、遺品の箱によく入っています。こうした物は、金やプラチナとは値段の付き方が別なので、店によって扱いが分かれます。
ただ、真珠のネックレスでも留め具だけが金やプラチナということもあります。素材が分からない物は「分からない物」の山に入れておき、査定の時にまとめて聞いてみましょう。
値段が付かなかった物も、無理に手放す必要はありません。思い出として家族で分けたり、手元に残したりするのも1つの選び方です。
遺品整理でアクセサリーを仕分ける手順
仕分けといっても、どこから手をつければいいですか?
まずは「残す物」を先に取り分けるのがおすすめです。売る話は、その後でゆっくりで大丈夫ですよ。
遺品整理でアクセサリーを仕分ける時は、値段より先に「家族が残したい物」を確かめておくと、後から気持ちがすれ違いにくくなります。
- 箱やポーチの中身を全部出して、写真を撮る
- 家族が残したい物を先に取り分ける
- 残りを刻印で「金・プラチナ」「銀」「メッキかもしれない物」「分からない物」に分ける
- 石付きの物は、鑑定書・鑑別書や箱と一緒にまとめる
- 片方だけのピアスや切れたチェーンも捨てずに残す
- 売る候補のリストを作り、家族で確かめる

例えばこんな場面です。「このパールのネックレスはお姉ちゃんが残したいって」「じゃあ、K18の喜平ネックレスと、刻印のない指輪は売る候補にしようか」。こうして一度言葉にしておくと、話がまとまりやすくなります。
まだ遺産分割が終わっていないアクセサリーは、相続人みんなの物です。民法898条では、相続人が数人ある時は「相続財産は、その共有に属する」とされています。
見落としやすいところ
アクセサリーは小さいので、遺品整理の途中で紛れてしまうことがあります。
おたからやの公式コラムでは、捨てる前にすべて写真に撮る、金属類や古そうな箱は保留にする、1箱は鑑定用としてまとめる、といった工夫で見落としを防げると案内されています。
『ただの空き箱だと思ったら、中に指輪が入っていた』ということも。小物入れや化粧ポーチ、バッグの内ポケットも、一度は開けて確かめておきましょう。
国民生活センターは、遺品整理を頼む時は複数の事業者から見積もりを取り、残しておく遺品と処分する遺品を明確に分けて、作業時はできるだけ立ち会うよう呼びかけています。遺品を買い取る事業者には古物商の許可が必要なので、「古物商許可証」も確認しておきましょう。
相続放棄を考えている場合は、売る前に家庭裁判所や弁護士・司法書士に相談してみてください。相続財産の全部または一部を処分すると、単純承認をしたものとみなされます(民法921条1号)。
金のネックレス・ブレスレットの値段はどう決まる?
金のネックレスやブレスレットの値段は、基本的に「品位×重さ×その日の価格」で決まります。デザインより、どれだけ金が使われているかが土台になるんです。
| 刻印 | 金の割合(千分率) | RE:TANAKAのリサイクル価格(1g) |
|---|---|---|
| K24 | 999 | 20,850円 |
| K22 | 916 | 19,036円 |
| K18 | 750 | 15,214円 |
| K14 | 585 | 10,978円 |
| K10 | 416 | 7,535円 |
| Pt900 | 900 | 6,595円 |
| Pt850 | 850 | 6,094円 |
RE:TANAKA(田中貴金属のジュエリー買取)が2026年10月20日17:00に発表したリサイクル価格です(税込・鑑定料・手数料込み・記事執筆日時点の参考値)。
例えば18金10gのネックレスなら、K18 15,214円×10g=152,140円が計算上の目安になります。

田中貴金属工業が公表した金の店頭買取価格は1gあたり22,773円でした。18金は金が75%なので、22,773円×0.75=17,079.75円が金の含有分だけを単純に掛けた理論上の値です。実際のジュエリーの買取価格は、それより低くなるのが普通です。
おたからやの公式サイトでは、0.1グラム単位で重さを量ると案内されています。重さは自宅のキッチンスケールでも大まかに量れますが、正確な値は店で量ってもらいましょう。
『ネックレスの長さで値段が変わるの?』と気になる方もいますよね。長さそのものより、結果として重さがどれだけあるかが大事なんです。太くて長い喜平ネックレスと、細いチェーンでは、同じK18でも金額が大きく違ってきます。
留め具・石・壊れた物はどう見てもらう?
切れたネックレスや片方だけのピアスも、金やプラチナなら素材としての価値があります。直したり磨いたりせず、そのままの状態で見てもらいましょう。
遺品のネックレスは、チェーンが切れていたり、留め具が壊れていたりすることがよくあります。でも、壊れているからといって値段が付かないわけではないんです。
| アクセサリーの状態 | 公式の案内(おたからや・RE:TANAKA) |
|---|---|
| 切れた・曲がったネックレス | 変形やちぎれた状態の金のアクセサリーも買取強化中(おたからや) |
| トップだけ残ったネックレス | チェーンをなくしてトップしかない状態も対象(おたからや) |
| 片方だけのピアス | グラム数が少ない物も対象(おたからや) |
| 石が取れた物 | 石が取れている・一部が欠けている状態も対象(おたからや) |
| 刻印が留め具にだけある | 留め具などに品位が刻印されている場合がある。蛍光X線検査装置で品位を判定(RE:TANAKA) |
| 金メッキ製品 | 査定の対象。ただし金の使用量はわずか(おたからや) |
ネックレスの品位の刻印は、留め具の小さなプレートに入っていることがよくあります。チェーンを見て刻印が見つからない時は、留め具の近くを探してみてください。
刻印が小さくて読めない時は、スマートフォンのカメラで拡大して撮ると読みやすくなります。撮った写真は、そのまま家族との相談や査定の時のメモにも使えますよ。
石付きのアクセサリー
ダイヤやルビーなどの石が付いたアクセサリーは、店によって評価の仕方が違います。
おたからやの公式サイトでは、まず金部分の純度と重さを基準に評価し、宝石の種類や品質も加味して査定すると案内されています。一方、RE:TANAKAは石などは評価せず、地金部分のみを評価するとしています。
石の評価を知りたいなら、石も見てくれる店に査定をお願いしましょう。宝石付きの品の詳しい売り方は形見の宝石・ダイヤ付きの金の売り方で説明しています。
壊れた・片方だけの物
切れたチェーンや片方だけのピアスは、つい捨ててしまいがちです。
おたからやの公式コラムでは、ネックレスが切れていたり片方だけのピアスであっても、素材そのものに価値があるので地金として査定してもらえると案内されています。壊れた物の扱いは壊れた・片方だけの形見のアクセサリーも売れる?で詳しくまとめています。
きれいにしようと薬品で洗ったり磨いたりすると、表面を傷つけることがあります。おたからやの公式サイトでは、手を加えずそのままの状態で持ち込むのがおすすめと案内されています。
まとめて持ち込む時の進め方
家族で話して、売る候補が決まりました。全部まとめて持っていっていいんですか?
はい、まとめて見てもらうと一度で全体の金額が分かります。ただ、品物ごとの金額も聞いておきましょう。家族に説明しやすくなりますよ。
売るのは、残す物を決めて、家族と話し合ったうえで「これは売る」と決めたアクセサリーだけにしておきましょう。そのうえで、自分で選んだ買取店に査定をお願いし、品物ごとの金額を聞いてから決めます。
おたからやの公式サイトでは、査定は物量にもよりますが平均して5分から15分程度とされています。査定料・キャンセル料もかからないと案内されているので、査定だけ受けて金額を持ち帰ることもできます。
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売ると決めた形見だけ、金額を聞いてから
残す物を決めて、家族で話し合ったら、売る品だけを査定に出しましょう。刻印のない品や壊れた品も、店で品物を見てもらい、1点ずつ金額の説明を聞いてから決められます。査定だけでも大丈夫です。
査定料無料公式サイトで買取価格を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件・必要書類は公式サイトで確認してください。
- 売る候補のアクセサリー(残す物とは別の袋に入れる)
- 鑑定書・鑑別書・箱・保証書(あれば)
- 取れた石や片方だけのパーツ
- 現住所が記載された本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
- 家族と決めた売る候補のリスト
金額を家族と共有する時のメモ
査定で聞いた金額は、品物ごとにメモしておくと家族に説明しやすくなります。例えばこんな表にしておくと、誰が見ても分かりやすいですよね。
| 品物 | 刻印 | 重さ | 聞いた金額 | 家族で決めたこと |
|---|---|---|---|---|
| 喜平ネックレス | K18 | 店で量った重さ | 店の提示額 | 売る・残すを記入 |
| 片方だけのピアス | K18 | 店で量った重さ | 店の提示額 | 売る・残すを記入 |
| 刻印のない指輪 | なし(店で判定) | 店で量った重さ | 店の提示額 | 売る・残すを記入 |
全部まとめての合計額だけだと、『あのネックレスはいくらだったの?』と後から聞かれた時に答えられません。品物ごとに分かっていれば、売る物と残す物を最後に入れ替えることもできます。
買取店は、買い取る時に売る人の本人確認をすることになっています(古物営業法15条)。おたからやの公式サイトでは、200万円を超える取引の時は顔写真付きの本人確認書類が必要と案内されています。
店頭での買取にはクーリング・オフの制度がありません。金額を聞いたら、その場で決めずに持ち帰って家族と相談してもいいんです。自宅で査定を受ける出張買取は「訪問購入」にあたり、法定書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフができます。
生活用の動産を売っても所得税はかかりませんが、貴金属や宝石で1個または1組の価額が30万円を超えるものは課税の対象になります(国税庁 No.3105)。高額なネックレスなどは、税務署か税理士に確認してみてください。
買取店・質屋・遺品整理業者の違いは遺品・形見の金はどこで売る?で比べています。
「遺品のアクセサリーを売る」よくある相談
ネットの相談サイトでよく見かける悩みを3つ取り上げます。
義母の遺品の貴金属、売るのはよくないこと?
義母が生前に買った貴金属やジュエリーを遺品として受け取ったけれど、売るのはよくないことかという相談です。
売ってはいけない決まりはありません。ただ、配偶者や義理の兄弟姉妹の気持ちもあるので、「使わない物は売ろうと思うけど、残したい物はある?」とひと声かけてから進めると安心です。
母の形見の18Kのネックレス、流行遅れでどうしよう
母の形見の18Kのネックレスが、今のデザインと合わずに困っているという相談です。
『流行遅れだから値段が付かない』と思いがちですが、18Kなら金としての値段の土台は重さと品位です。デザインが古くても、金としての価値は残っています。
残したい気持ちがあるなら、別のアクセサリーに作り直す方法もあります。作り直す費用は、デザインや材料で大きく変わるので、ジュエリー店で見積りを取ってから決めてみてください。
形見分けでもらった昔の指輪やペンダントトップを売りたい
おばあちゃんの形見分けで受け取った指輪やペンダントトップが、昔のデザインで使わないので売りたいという相談もあります。
形見分けで自分が受け取った物なら、売ることも選べます。トップだけのペンダントでも、金やプラチナならおたからやでは査定の対象と案内されています。
よくある質問
遺品のアクセサリーに刻印が無い時はどうすればいいですか?
捨てずに「分からない物」としてまとめておきましょう。おたからやの公式サイトでは、刻印がない品でも蛍光X線分析装置などで含有量を測って査定すると案内されています。
遺品のネックレスは、絡まったままでも見てもらえますか?
無理にほどこうとすると、チェーンが切れることがあります。切れたネックレスも素材の価値で査定してもらえるので、そのまま持っていって相談してみてください。
金メッキのアクセサリーも売れますか?
おたからやの公式サイトでは、金メッキ製品も査定の対象と案内されています。ただし金の使用量はわずかなので、金としての価値はそれほど期待できないとも書かれています。
遺品のアクセサリーは、いつ売ればいいですか?
売る時期に決まりはありません。家族の気持ちが落ち着いて、残す物と売る物を決めてからで十分です。相続放棄を考えている場合は、3か月の期間の中で判断する前に売らないようにして、家庭裁判所や専門家に相談してみてください。
ブレスレットやブローチも、ネックレスと同じように見てもらえますか?
金やプラチナでできていれば、ネックレスと同じく品位と重さが値段の土台になります。ブローチは針や金具だけ素材が違うこともあるので、そのままの形で持っていき、どの部分が金かを聞いてみましょう。
まとめ
- 遺品のアクセサリーは、残す物を先に決めてから、刻印で素材ごとに分ける
- 金のネックレスの値段は、品位×重さ×その日の価格が土台
- 切れた物・片方だけの物・刻印がない物も、捨てずに見てもらう
- 石の評価は店ごとに違うので、石付きの物は方針を確かめて査定に出す
- 売るのは家族で決めた物だけ。品物ごとの金額を聞いてから決める
形見の金全体の扱い方は形見の金を売るには?遺品から出てきた金の扱い方と売り方にまとめています。







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